キュービクル式高圧受電設備・変電設備
キュービクル式高圧受電設備
【50kw以上の電力を利用する事業者には高圧受電設備の設置が義務付けられています。受電設備にはキュービクル方式、受電室(電気室)など種類があります。キュービクルは、変電設備として消防法によって規制されています。 受変電設備は近接建物から3m以上離隔しなけれはならないと定められているため、既存建物から3m以上の離隔が確保するよう建築計画を十分確認をします。 隣地境界がある場合、どの位置に建築物か建てられるか不明であり、 3m以上の離隔を確保します。建築物の外壁からの離隔を3m以上確保できなければ、建築物側への延焼を防止するため、外壁を不燃材料し、かつ開口部を設けないことで対応できます。もし十分な離隔が確保できず、不燃対応も困難であれば告示適合キュービクルや消防認定キュービクルを選定し、仕様規定による離隔確保の免除を検討します。
キュービクル式高圧受電設備設置の届出
キュービクルの設置に際しては、電気事業法に基づき設置者自らが「保安規定の制定、届出、遵守」「電気主任技術者の選任、届出」を国に届け出る必要があります。「保安規定の制定、届出、遵守」 設置者が保安規程を定めたもので、産業保安監督部長又は経済産業大臣に提出します。「電気主任技術者の選任、届出」設置者がキュービクルの工事・維持・運用に関する保安を監督する電気主任技術者を選任産業保安監督部長又は経済産業大臣に提出します。
キュービクル式高圧受電設備点検
保安規定の制定、届出、遵守
保安規定・・・・キュービクルを安全に使用するために事業者側で定めた規定
保守点検項目・・月に1度もしくは隔月(3ヶ月)の月次点検に加え、年に1度の年次点検も実施
月次点検 キュービクルの外観目視点検や漏えい電流測定などを行います。
年次点検 停電状態における電気設備の精密点検や絶縁抵抗測定などを確認します。
「PCB(ポリ塩化ビフェニル化合物)」1990年までに製造されたキュービクルにはPCBが含まれている可能性があり、事業者はPCBが含まれた製品を処分することが法律で義務付けられています。